JAMの主張

2026/05/25

2026 春闘 -確かな前進を、次の飛躍へ-

何よりも「組合員の納得性」が大事

【機関紙JAM・2026 年 5 月 25 日発行 第 328 号】

JAMには約 2,000 の単位労働組合が加盟しており、100 人以下の組合が6割、4分の1が 30 人以 下の組合で構成されている。中小企業の労働組合が多くの割合を占める産業別労働組合であり、少数 意見を非常に大事にする、「みんなが主役の産業別労働組合」である。

ここ数年の春季生活闘争では、中小企業と大手企業との格差是正が話題となっており、価格転嫁や 価値を認めあう社会の実現に向けた議論が進められるようになった。「2026 春闘を振り返ると、2月 初旬の段階では、政労使の賃上げ要請が今年も継続される中、疾呼部の要求案を策定し、組合員へ展 開を図っていた単組が多かったと認識している。そこから一転、2月末、いざ労使交渉に入る段階 で、誰もが予想もしなかった中東情勢の悪化が生じ、経営を取り巻く環境の先行き不透明さが一気に 増していった。直接の影響度合いを計ることは到底できないが、少なからず我々の交渉にも打撃を与 えたことも事実ではないかと感じており、各社で、足元の現状と今後の持続的成長に向けた方向性を 踏まえた判断がなされる結果になったと考える。

年々の春季生活闘争で、私が大事にしていることは、何よりも「組合員の納得性」だ。最終的にど のような環境でどのような結果になったとしても、「要求」「交渉」「結果」における組合員の納得性が 十分に得られるよう、それぞれの段階における組合員との徹底議論を重視してきた。組合員の納得性 を得ることは、非常に長い時間を要するものだ。しかしながら、いざ納得性を得ることができれば、 「人」は思いがけない力を発揮するものということも経験してきた。

いつの時代にあっても、そして、経営を取り巻く環境が変化しようとも、現場第一線で働く「人」 の納得性には無限の可能性があると信じており、変革の担い手は「人」以外にあり得ない。組合員が 注目する春季生活闘争における、賃金・一時金の額の獲得と同時に、労使交渉や組合員との徹底議論 を通じた、組合員との信頼・結束・団結の強化がより重要である。対話活動を重視した春闘交渉が今 後一層進むことも期待している。

副会長 乾昭太郎