2007年7月3日
規制改革会議・再チャレンジワーキンググループ
労働タスクフォース委員
 福 井 秀 夫 殿
 松 井 道 夫 殿
 有 富 慶 二 殿
 安 念 潤 司 殿
同専門委員
 和 田 一 郎 殿
     
J A M
会長 小 出 幸 男

質 問 書
 
 JAMは、機械金属産業の産業別労働組合で、組合員数約37万人の組織です。JAMは、ものづくり産業の労働組合として、また中小企業の労働者を多く組織する労働組合として、人間尊重を基本に、働く者の諸権利、自由と民主主義が保障され、社会的な不公平のない平等な社会の建設などをめざして、民主的労働運動を推進してきました。さて、JAMは、貴労働タスクフォースが2007年5月21日に発表した意見書(脱格差と活力をもたらす労働市場へ 〜労働法制の抜本的な見直しを〜)について、看過できない重大な問題があると認識し、6月27日には内閣府への要請も実施してまいりました。内閣府への要請内容については別紙※の通りです

 そこで、労働タスクフォースのメンバーお一人お一人に、JAMとして下記の事項について質問させていただきますので、2007年7月13日までにお答えをいただくことをお願い申し上げます。

 なお、この質問書は記者発表、ホームページ等で公開します。回答書についても公開する予定です。また、回答のない場合は、回答がない旨を公開します。ただし、ご回答の際に非公開を条件とされる場合は、公開いたしません。
書面にて突然の質問書を送らせていただくことはたいへん失礼とは存じますが、事があまりにも重大問題でありますのでお許しをいただき、ご回答をお願い申し上げます。

(※内閣総理大臣宛の要請書の中に、意見書に対するJAMの見解を記載していますのでご参照ください。)
<質問事項>
1.意見書は、規制改革会議の中の労働タスクフォースとして、いきなり国民に向けて発表しています。通常あるべき組織運営では、労働タスクフォースとして規制改革会議に意見を上げるべきもので、いきなり国民向けに意見書を発表する立場ではないと考えますが、貴殿は5月21日の意見書の発表に合意されたのでしょうか。

2.2007年6月27日に津田弥太郎参議院議員とともに内閣府へ要請に出向いた際、内閣府規制改革推進室の企画官のご説明によると、労働タスクフォースの意見書は、今後の審議の出発点として労働タスクフォースの合議に基づいてまとめたものであるとのことですので、貴殿はあの意見書の内容と発表の決定に責任を持っておられると考えますが、間違いないでしょうか。また、意見書と同じご意見をお持ちと考えてよろしいでしょうか。

3.JAMは、別紙の内閣総理大臣宛の要請書にあるように、意見書への強い批判とともに、意見書策定に責任のある委員の解任を求めています。その理由は、一個人としての意見は当然自由でありますが、憲法に定めた労働基本権や、労働関係諸法の理念、日本が批准しているILO条約などに反する意見書を、政府機関たる内閣府のなかの規制改革会議の労働タスクフォースの意見として発表したこと自体に重大な誤りがあると考えるからです。貴殿のお考えはいかがでしょうか。
  以 上

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