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指導現場に立ち会う鈴木コーディネーター(白シャツ・右) |
(元富士電機、元埼玉県職業能力開発協会技能検定員)
初年度ということで過去に実績のあった工業高校への支援からのスタートでしたが、学校からは支援の復活を大変感謝されました。
高度熟練技能者の皆様も孫のような生徒達たちを相手に「時には厳しく、時には褒めながら」熱心に指導してくださいました。
「大丈夫かな?」と心配していた生徒たちが練習を重ねるたびにメキメキと腕を上げ、自信をつけてゆく姿を見・聞きし、また、この生徒たちが将来「ものづくりの現場」で技能継承の役割を立派に担ってくれるだろうと思うと、本事業の重要性を改めて感じると同時に、この仕事に携われて良かったと感謝する次第です。
今後の中小企業への支援においても、微力ながら力になれれば幸いです。
(帝人製機〈現・ナブテスコ〉労働組合元執行委員長)
産業別労働組合が、工業高校に技能者を派遣する事業?なんなんだ!最初に話を聞いた時の率直な気持ちです。
活動をはじめて、高度熟練技能者の名簿の中に知人の名前を見つけ、さらにびっくりしました。「現代の名工」である「北川 勉」さんです。
早速、彼に電話しました。彼は「ものづくりの重要性と、工業高校の生徒に自分の持つ技能と知識を伝えることに生きがいを感じている。お前が係わるなら協力は惜しまない」とあわただしい事業立ち上げ時期に学校に対して下話をしてくれることを約束してくれました。
その結果が、県下11校の工業系高校のうち9校で事業展開ができることに繋がりました。
彼の指導している生徒が、技能検定やモノコンで優秀な成績を収めた時、彼は私に電話してくれます。「JAMさんの派遣と援助のおかげです」。一番うれしい瞬間です。
(元大阪府職業能力開発協会・ものづくり人材育成アドバイザー)
この熟練技能継承事業に携わり、高校の生徒や先生と関わりを持って感じたのは、在学中にマシニングセンターや旋盤加工の技術を身につけることの素晴らしさです。そのことで生徒は大きく成長するし、今後の就職に結びつくなら、本当に喜ばしいことです。
今回JAMが厚生労働省の委託を受けて行っていることは非常に意義のあることですが、生徒や先生の生の声を取り上げて、文部科学省などにも助成金を考えてもらいたいものだと思います。