「JAM熟練技能継承事業」の具体的な成果の一部が技能検定試験の結果として着実に実績を上げていることが明らかになったので報告する。
合格率の推移 |
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技能が向上したか |
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データは、JAMが熟練技能継承事業を展開している埼玉県・岐阜県・大阪府の高等学校24校の平成23年度前期の技能検定試験結果の中間集計で、技能検定試験の中で指導対象の高等学校のほとんどが受験している機械加工(普通旋盤・フライス盤)の合格率について平成21年度から3年間の推移。
年ごとに合格率はアップしており、JAM熟練技能継承事業として指導した今年度の合格率は80%を上回る優秀な成績となり、合格率100%の高等学校も10校あるなど、確実に成果となって表れている。
一方、指導者(高度熟練技能者)と指導先(学校および生徒)を対象としたアンケート調査の中間集計による関係者の意識を見ると、技能指導による技能向上については、技能指導者(熟練技能者)、指導受け入れ先(学校)、受講生(生徒)いずれもほぼ80%〜90%が「大幅に向上した」「向上した」と答え、指導を受けた生徒は、「大いに満足した」「満足した」が合わせて84%と高率を示している。学校側の来年度の熟練技能者派遣についての意向は、「ぜひ派遣して欲しい」「できれば派遣して欲しい」で100%。
指導を受けた生徒の実感 | 学校は来年も派遣を希望するか |
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このように、JAM熟練技能継承事業は着実に実績をあげ、技能指導者は技能向上を実感し、派遣先にも喜ばれている。事業は今後も継続していく必要があり、今後ものづくり産業の活性化に向けて、事業を中小企業に広げていく。